公園の楽しみ方
今日、錦糸公園に行ってきました。
先月までは、一面に桜が咲き、美しい景観を見せていましたが、今ではすっかり緑豊かな新緑の公園となっていました。
ふと、思ったのですが、なぜ街には「公園」があるのでしょうか。
「公園」とは、公衆が憩いまたは遊ぶための場所。
大きな公園があれば、子供達も喜び、楽しんで遊びます。
大人もリラックスでき、生活に潤いを与えてくれます。
また、季節の移ろいに合わせて花木が変わり、心に安らぎをもたらしてくれます。
公園には、実は大きな役割があるのです。
上記の精神的な充足以外にも、「都市防災」、「都市景観作り」、「都市環境の形成・維持」の役割があります。
都市防災とは、つまり避難所の代わりになる大きな空き地スペースのことです。
関東大震災の際に、墨田区周辺は、荷物を持った人々が狭い場所に集まったところで大規模な火災が起き、多数の死者が出てしまいました。
これを教訓に、墨田区では、街に大きな緑地公園を設けて、火事の際の避難所として活用しています。
また、大きな公園があれば、近くに大きな道路も作る必要があり、その点延焼も防止や被害の拡大を防ぐことができます。
また、公園は、その都市の環境を形成する重要なシンボルです。
よく、住みたいランキングとして挙げられる、吉祥寺、横浜、大宮、鎌倉には、緑地や大きな公園があります。
街のイメージ作りに公園が貢献しているのですね。
貴重な生態が住んでいたり、野鳥の休憩地ですと、環境を守ろうという住民の環境意識も高まり、自然豊かな環境を形成する街になっていくんですね。
例えば、都心ですと、新宿にある新宿御苑、江戸川区の葛西臨海公園、船橋市の三番瀬海浜公園など自然豊かな公園に行ったことはありませんか?
大きな公園は、昔から存在している公園も多く、その場所に公園ができるまでには、様々な歴史の変遷が存在しているんですね。
錦糸公園も戦前は、旧日本軍の食糧備蓄庫でした。
戦時中は、東京大空襲で避難された方の避難所としてだけでなく、命を落とした方々の埋葬所ともなっていました。
東京大空襲により命を落とした方の慰霊は、墨田区横網の横網町公園にある東京都慰霊堂にひっそりと合祀されています。
これからいよいよGWが始まりますが、公園に行かれた際には、是非その公園の成り立ちや歴史に思いをはせることも、公園の楽しみ方の1つであると思います。