今日は、憲法記念日
本日、5月3日(祝)は、憲法記念日です。
憲法記念日も「国民の祝日に関する法律」(以下「祝日法」といいます。)により制定されました。
前のブログでも書きましたが、祝日法第1条には、
「自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを「国民の祝日」と名づける。」と規定しています。
そして、憲法記念日の趣旨は、「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する。」とあります。
https://www.mlit.go.jp/common/000059737.pdf
日本国憲法は、昭和21年11月3日に公布され、その半年後の昭和22年5月3日に施行されました。(施行とは、この日から実施しますということです。)
つまり、日本国憲法は、昭和22年5月3日から始まったので、その記念として、憲法記念日が制定されました。
憲法記念日の今日は、各団体で憲法を考える集会や憲法をテーマとしたフォーラムが開催されました。
「憲法記念日 ライブ」で検索すると、YouTubeも含めて多数の団体が集会を開催していることがわかります。
特に現在では、憲法のなかでも「平和」に関するテーマの集会が多くなっていますね。
ウクライナ問題や中国の海洋進出・軍事面の強化、北朝鮮からのミサイル問題、ロシアの軍事演習など周辺国の軍事活動に敏感になっていることが原因であると思います。
日本国憲法の大原則は、
今回は、「基本的人権の尊重」について考えてみたいと思います。
「基本的人権の尊重」とは、わかりやすくいうと、国民1人1人の権利を尊重しましょうということです。
そして、本来、国民の権利は、国家や権力にも何ら拘束されない自由なものであるはずです。
それが、自由主義という考え方であり、民主制にとって欠かせない権利です。
しかしながら、実際には、いじめの問題や収容施設での暴行など国民1人1人の権利を尊重しない不幸な出来事が続いています。
私達は、1人1人個性も違うし、環境も異なります。考え方も違うのです。
かけがえのない一人一人をどうして非難したり、暴力をふるうことができるのでしょうか。
SDGsの項目のなかには、明確に「基本的人権の尊重」という項目はありません。
その代わり、5 ジェンダー平等を実現しよう
10 人や国の不平等を減らしましょう
16 平和と公正をすべての人に
の項目で差別の禁止、機会の平等、暴力の禁止など定められています。
東京青海にある日本科学未来館には、ジオコスモス(Geo-Cosmos)が展示しています。
ジオコスモスとは、宇宙にある衛星から映したありのままの地球の姿をデジタル加工した球体です。
実際に見てみると、地球の姿は、言葉にできないほど神々しく見えます。
私たちは、地球に暮らす住民の1人に過ぎません。
地球に暮らす隣人同士で争いしたり、暴力を行うことは本当に残念であると思います。
「宇宙船地球号」という言葉をご存じでしょうか?
「宇宙船地球号」とは、米国の建築家バックミンスター・フラーが提唱した概念です。
私達人間は、地球という大きな宇宙船にいる構成員に過ぎないという考えであり、
地球環境の維持や生物の多様性や保護の観点からこの言葉がよく用いられます。
このように、ありのままの地球の姿を見たり、宇宙船地球号という言葉の意味を考えると、
私達は、地球からの恩恵を受けながら、日々生かされてることを感謝しながら、
毎日の生活を営むことが求められていることを実感します。
今回は、個人的人権の尊重という観点から憲法を考えましたが、
今日憲法記念日に、家族や友人と「憲法」について、話し合ってみませんか?
最後まで、読んで頂きありがとうございました。