東京都の「HTT運動」について

1.はじめに

この夏も非常に暑い夏になってきまた。

東京都では、エネルギーの安定供給と温暖化対策を実現するため「HTT運動」を行っています。

今回は、東京都の「HTT運動」をご説明します。

 

2.HTT運動とは・・・

HTT運動とは、東京都が、2030年までに温室効果ガス排出量を2000年比で50%削減するカーボンハーフ目標を実現するために、気候危機への対応だけでなく、中長期的にエネルギーの安定確保につなげるためのキーワードとして行う取組のことをいいます。

「HTT」とは、具体的には、電力をH「へらす」T「つくる」T「ためる」ことです。

電力使用量を減らし、エネルギーを効率的に利用し、サスティナブルな都市を創ることを目指しています。

 

3.HTT運動の目的

HTT運動の目的は、企業がより効率的に電力を使用し、電力需要と供給のバランスをとること、再生可能エネルギーの導入によって、地球環境への負荷を減らすことで、エネルギーの安定化と温暖化対策を実現することが目的です。

つまり、節電、省エネ、再生可能エネルギーによるCO2排出削減に対する企業の取り組みを支援することで、エネルギーの安定化と温暖化対策を同時に実現しようという試みです。

HTT運動の対象は東京都内の中小企業、小規模事業者です。

当該企業に補助金を交付したり、節電を求めることを目的としています。

 

4.「H」電気を減らすこと

 電気を減らすためには、より電気を少なく消費する設備投資が一番効率的です。

 そこで、LED照明、省エネエアコン、室温を変えずに換気できる設備、高効率ボイラー、断熱窓、高効率変圧器、省エネ冷凍冷蔵設備、高効率コンプレッサ、人感センサーなどの省エネ、節電に関する企業の設備投資には、東京都から助成率2/3 限度額2,500万円の助成金が出ます。

 また、データの効率化、仕事の効率化を実現するためのDX化の導入の際には、東京都が助成率1/2 限度額300万円の助成金が出ます。

 他にも、自社Webサイトの製作費や新製品のチラシ・カタログ作成、PR広告掲載等の費用にも東京都から助成率2/3 限度額20万円で助成金が出ます。

5.「T」電力を作る

 電気を作るためには、再生可能エネルギーを利用するのが効率的です。

 再生可能エネルギーとしては、太陽光、水素を利用したエネルギー開発が有効です。

 そこで、太陽光エネルギーや水素エネルギーの実現のための設備投資として、東京都から補助金が出ます。

 

6.「T」電力を貯める

 電気を貯めるためには、蓄電池やEVなどの蓄電装置が必要です。

 そこで、蓄電装置やEVの購入の際に、東京都から補助金が出ます。

 

7.最後に

 東京都のHTT運動は、東京都にある中小企業や小規模事業者を対象としていますが、かなり充実した補助金が出ますので、東京都の中小企業の方々にとっては、利用価値がある制度であると思います。

 

 補助金を利用しつつ、省エネができ、地球環境に配慮した試みが広がることで、よりサスティナブルな社会になればいいですね。

 

参考:https://www.httnavi.metro.tokyo.lg.jp/

   https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/climate/tokyo_coolhome_coolbiz/index.html

   https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/important/htt.html

   https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/kiban/shisaku/htt.html