母子健康手帳の重要性
1.はじめに
日本発祥の母子健康手帳は、熱意のある医師や中村先生方々の普及により、現在世
界50か国で採用されています。
https://www.nippon.com/ja/japan-topics/g02028/#
このように日本発祥の母子健康手帳は、世界中の妊婦の方に愛用されています。
今回は、母子健康手帳の重要性についてお伝えしたいと思います。
もし、お手元に母子健康手帳があれば、手帳を見ながら読んで頂くと、理解が深ま
ると思います。
2.母子健康手帳とは?
母子健康手帳とは、母子健康法に定められた市町村が交付する、妊娠、出産、育児
の母子の 健康状態を記録する手帳のことです。
母子健康手帳は、乳幼児の予防接種の記録や妊産婦の保健指導を行うための健康記
録となると同時に、乳幼児の保護者に対する育児書としての役割も果たしています。
→いつまでに、どんなことをすればよいか指南するマニュアル本のようなものです。
手帳の様式には、
実は、この記録の余白が重要なんです。
どんなことでも構いません。
赤ちゃんのために気付いたこと、応援したいことをメッセージとして書き残してみ
て下さい。
そのメッセージが、赤ちゃんが20年後、30年後に子供を持ったときに、自分の
母子手帳に書いてあるメッセージを見たら、絶対に感動するでしょう!
3.各種ページについて
⑴ 妊娠中と出産時のページ
妊娠中の健康管理、出産時の状態を記載するページです。
「妊婦の健康状態等」や「妊婦の職業と環境」のページは、医療機関受診前に妊婦
さんがご自身で記入するところです。
何か異常があったときに、受診した医療機関に対する情報源となり、問題の早期
発見につながりますので、意外と重要です。
「妊婦自身の記録」欄には、妊婦自身や父親、家族などが、折々の気持ちなどを
積極的に書きこんでください。
その時の「気持ち」がとても大事です。
わが子への不安や期待、妊娠に伴う辛さは、その時にしかわからないものです。
また、体調の変化や健康診査時に尋ねたいこと、医師や助産師に直接聞きにくい
ことでも記載しておけば、定期健康診査時に確認を受けることもできます。
「妊娠中の経過」の欄は、健康診査時に医療機関で行う検査などの記録欄です。
妊婦さんが記入することもありますが、看護師さんや助産婦さんが記入すること
もあります。
気になるようであれば、検査を受ける際に、看護師さんや助産婦に聞いてみまし
ょう。
⑵ 乳幼児期ページ
乳幼児健康診査や予防接種に関するページです。
健康診査や予防接種を受けるときだけではなく、小児科や歯科を受診する際にも
持参したり、家庭や保育所・幼稚園などで測定した身長・体重なども記入したりも
できます。
身長・体重などを身体発育曲線に記入すると、成長の様子がよくわかりますね。
記載を続けることで、子どもの成長や健康状態の記録としてかけがえのないものに
なります。
誕生日などの節目には、両親からのメッセージを送るなど、健康以外のことを書
いても全く構いません。
メッセージは、本当に大事です。わが子に込めた思いを伝えるチャンスです。
「体重増えてる。ちゃんと成長してね。」なんてメッセージでもOK。
その子が20年後に母子健康手帳のメッセージを見たとき、きっと感動すると思
いますよ。
(特に、女の子は自分が母親になるとき、自分の母子健康手帳は、宝物になると
思います。)
4.最後に
母子健康手帳は、
- 日々成長するわが子の記録として・・・
- 何かあった時の育児書・マニュアル代わりとして・・・
- 医療機関の保険指導や治療記録、予防接種等の確認として・・・
- わが子を想う、母親の気持ちを記録するものとして・・・
とても重要であることが、ご理解頂けましたでしょうか。
最後まで、ご覧いただき、ありがとうございました。